ガールズちゃんねる
  • 9326. 匿名 2024/04/29(月) 21:28:18 

    >>9256
    ⚠️解釈違い
    ⚠️ご都合血鬼術にかかったつもりで読んでください
    続・バーチャル彼氏⑨
    〜〜〜
    「それじゃあ、お先に」
    そう言うとモブ川社長達は車に乗り込み店を後にした
    「無一郎、帰るぞ。帰ったらちゃんと説明してくれないか」
    「うん、ごめん。でも俺もう決めてるから…会社の事も生涯共に生きていきたい人の事も」

    ふと、気になりスマホをとりだす
    画面はいつもと変わらない、ロック画面を開いてもアイコンが並んでいるだけで、そこには昨日からいたはずの彼女の姿はなかった
    「…!!もしかして、父さんごめん!説明は後で!」
    俺は急いでタクシーを呼んでガル子が入院している病院へ向かった

    〜〜ガル子視点〜〜
    ふわふわと心地いい…まるで海の底を漂っているような感覚からだんだんと意識が浮上していく
    「…あれ、ここ何処?」
    さっきまでいた部屋とは違う、無機質な天井ここは病院?
    「あ、ガル田さん!目が覚められましたか、先生呼んできますね〜」
    点滴を丁度交換に来ていた看護師さんに声をかけられた
    「もしかして、戻ってこれた?」
    さっきまでむいくんのスマホの中にいた私
    お見合い相手にとんでもない姿を強制的にさらけ出されていたはず…
    あの後、お見合いどうなったのかな…?むいくんちゃんと説得できたのかな?まさか言いくるめられたりしてないよね?
    そもそも都合の良い夢見てた?私?あの時
    「終わりにしようか、私達」
    「うん、分かった。色々説明する手間が省けて良かったよ、じゃーね」見たいな結末だったのでは??
    ぐるぐるとまた悪い方向へ考えては落ち込んでいく
    先生の診察を受けて数日で退院できるとお墨付きを貰い起き上がってサイドテーブルにあるスマホに手を伸ばした時だった
    部屋のドアが勢いよく開いた

    「ガル子!!!」「むいくん…」
    「はぁはぁ…もしかしてって思ってタクシー飛ばしてきた…良かった…」
    つかつかと歩いてきて私を抱きしめるむいくんは呼吸も乱れ、汗までかいている
    「…死ぬほど心配した…良かった…ガル子。大丈夫なの?痛い所…ない?頭大丈夫?」
    「(頭大丈夫?どういう意味?)ご、ごめん。さっき先生に診てもらって数日で退院できるって」
    「俺、ちゃんと断って来たから。まぁ色々予想外な事もあったけど、お見合い断ってきた。相手方も納得してくれたから」
    「そう。社長は?」
    「うん…説明しろって言われたけど、スマホ見たら君いないから…もしかして目が覚めたのかもって思って…父さん置き去りにしてきた」
    「じゃあ戻らないと!私は大丈夫だから」
    「ガル子の方が大切だから」
    むいくんの声が少しだけ震えてる…どうしよう、嬉しい…彼が背負っている物は私なんかより遥かに多いに決まってるのに
    あのまま別れて、あの子と結婚すれば会社だって将来安泰、約束された未来があったはず
    「…また何か変な事考えてるでしょ」「へぁっ?」
    「あの夜話があるって言ったよね、お見合いの事もだけど、本題はこっちだった」
    抱きしめていた腕を解きむいくんは跪く
    「結婚して、俺と」
    ポケットから小さな箱を取り出してむいくんはそう言った
    続く

    +26

    -5

  • 9330. 匿名 2024/04/29(月) 21:33:41 

    >>9326
    戻ってこられて良かったよーー!!
    必死にかけつけてくれるむいくん!!

    +18

    -0

  • 9336. 匿名 2024/04/29(月) 21:36:17 

    >>9326
    きゃぁぁあ♡素敵なプロポーズ💍✨
    良かったーと安心してます☺️

    +18

    -3

  • 9339. 匿名 2024/04/29(月) 21:39:01 

    >>9326
    プロポーズキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

    +22

    -2

  • 9351. 匿名 2024/04/29(月) 21:48:33 

    >>9326
    > 結婚して、俺と

    なんか私まで泣きそう。マジで

    +18

    -3

  • 9828. 匿名 2024/04/30(火) 21:24:42 

    >>9326
    ⚠️解釈違い
    ⚠️ご都合血鬼術にかかったつもりで読んでください
    続・バーチャル彼氏⑩

    「ちょっと待って〜〜…本当に私でいいの?」
    我慢していた涙が溢れて上手くむいくんの顔が見れない
    「なんとガル子じゃなきゃ駄目なんだよね…俺が」
    「問題が全部解決した訳じゃないけど、ここからはガル子の意思も聞いてからじゃないといけないと思って…俺と一緒に乗り越えて欲しい。駄目?」
    「〜〜〜っっっ!!駄目じゃない!」
    「返事、聞かせてくれる?」
    「はい!よろごんでぇぇぇ!!」
    「ふはっ!居酒屋さんみたい」
    こうして私、プロポーズされてしまいました
    「さて、ガル子が退院したら…ラスボス倒しに行こうか」

    拝啓、お父さん、お母さん様、私は今むいくんと一緒にとんでもねぇデカい豪邸(むいくんのご実家)に来ています
    …ル子、ガル子!!
    「はじめっまっ!ふっ!ふつつかふぉのぅ!」
    「落ち着きなよ、大丈夫だから。そもそも初めましてじゃないでしょ」
    あのあと無事退院した私はついに最終ミッションを迎えている
    部屋に通され、ついにむいくんのお父様兼社長が現れた

    「…いらっしゃい、ガル田さん」
    「お、おお疲れ様さまです、社長!先日は怪我でお休みを頂きまして、申し訳ありませんでした」
    「もう体調はいいのかい?」
    「はい、もうすっかり」
    「…無一郎から君が怪我をしたから病院に運んだと聞いた時には驚いたよ…まさか無一郎の恋人が君だったとは。まったく気づかなかった。何故教えてくれなかったんだ無一郎」
    「なんでこの年になって親に自分の恋愛をいちいち報告しなきゃいけないの」
    「普通の家庭なら…そうかもしれないが、無一郎は自分の立場を分かっているだろう?違うかい?」
    「…ごめん、そうだね父さん。でもこれだけは譲れない。会社の事も考えてない訳じゃない。必ず父さんに認めて貰えるように、負けないように頑張るから…そのためには僕の隣には彼女が必要なんだ」

    「お前の気持ちはよく分かったよ。だがこちらもはいそうですかと言う訳にはいかない。モブ川カンパニーとの合併が保留になった今、うちの会社だって安泰な訳ではない…わかるね?そこで無一郎、君たちの結婚を認める代わりに条件がある」

    社長は条件として古くからの友人が海外の外資系企業を経営している会社で数年、経営のノウハウをを徹底的に学んでこいと言うものであった
    「ガル田さん」
    「はい!」
    「無一郎の事頼めるかい?」
    優しい笑顔で社長は私に聞いた
    「はい!命に変えても!!側で支えてみせます!」
    「ははっ、正直普段の君の仕事ぶりを知っている私のからすればそこまで心配はしていない。この通りわがまま放題育てた息子だが…よろしく頼むよ」

    隣に座るむいくんが私の手を握りながら言った
    「必ず今より立派になって戻ってくるって約束します。父さん、俺たちの事認めてくれてありがとうございます」
    「ありがとうございます!!」
    続く

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