【2次元】鬼滅の刃で彼氏にしたいキャラPart16【妄想】
17940コメント2024/05/12(日) 20:57
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10892. 匿名 2024/05/02(木) 21:38:13
>>572文学
⚠️超解釈違い⚠️
⚠️悲恋
>>10876
「春の夜の夢」 最終話
お館様から受け取った便箋には見覚えがあった。あの日、伊東屋で一緒に買ったものだった。
息を整え、封を切った。
『君がこの手紙を読んでいるということは、お館様から血鬼術のことを聞いたのだろう。
きちんとした説明をせずにすまなかった。
過去に同様の事象があった記録を発見したものの、確証の持てないことで、いたずらに君を動揺させたくなかったのだとわかってほしい。
俺が君のところに現れた理由を考えてみたが、おそらく俺の想いに導かれたのだろう。
あの名もなき鬼と対峙して死を覚悟した時のただ一つの後悔は君のことだったのだから。
君と過ごした時間、とりわけ鬼がいない世界の一週間は少しだけ普通の人間になれた気がした。
真似事でも充分に心が満たされたんだ。
憎悪と不信感しかなかった俺に、君は人を愛することの尊さを教えてくれた。感謝してもしきれない。
これから柱稽古が始まる。
君との時間が現実だったとするならば、もう残された時間は少ないのだろう。
俺の命に大した価値はないと思っていたが、君を守ることが出来るのなら、俺が生きている意味はあるのかもしれない。
君には幸せになって欲しい。
またいつか、鬼のいない世界で再び出会うことを願っている
伊黒小芭内』
涙を拭い、小箱を開けると「月見草」と書かれた香水が出てきた。蓋を開けるとふわりと香り、あの日の情景と伊黒さんの笑顔を呼び起こした。
『風かよふ 寝覚めの袖の 花の香に かをる枕の 春の夜の夢』
藤原俊成女
inspired by 「桜」Janne Da Arc
おしまい+40
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10908. 匿名 2024/05/02(木) 21:49:38
>>10892
伊黒さんはいったいどれだけの想いを抱えてガル子さんと過ごしていたんだろう。でもきっと伊黒さんはそう言う方ですね。最後の歌が切なくて…でも二人は確かに満たされた時間を過ごしたのですね。私は他推しではありますが、このお話本当に読めて良かったです+25
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10913. 匿名 2024/05/02(木) 21:52:47
>>10892
なんと書いてよいのか、言葉が出てきませんが泣いています。
優しい夢のような残酷な夢のような伊黒さんが伊黒さんらしくて苦しいです。
素敵なお話ありがとうございます。+23
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10931. 匿名 2024/05/02(木) 22:12:42
>>10892
他嫁ですが、ずっと読んでました📖ごめんなさい。語彙がなくてうまく言えないのですが、素晴らしいお話を読ませていただきありがとうございました。最後のお手紙と香水のプレゼントで胸がいっぱいになりました…。+25
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10939. 匿名 2024/05/02(木) 22:24:45
>>10892
ジャンヌの「桜」が大好きなので、最後にこの曲をモチーフにしていると分かって何とも言えない高揚感を覚えました。
繰り返し読みたいお話です。
読ませていただき本当にありがとうございました。+23
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10940. 匿名 2024/05/02(木) 22:27:05
>>10892
がる子さんとの2回目のお別れが、考えて考え抜いて選んでこの別れ方だったのだと思うと、切なすぎて苦しいほどでした。真似事でも充分に心が満たされたという言葉も、真似事で終わらせた判断も、伊黒さんらしすぎて切ないです。
でもがる子さんの幸せを何より願う伊黒さんの、とても伊黒さんらしい行動だなと思いました。二人がいつか再会し、幸せになることを願って止まないです。
素敵なお話を読ませてくださり、ありがとうございました。+23
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10999. 匿名 2024/05/03(金) 00:28:53
>>10892
伊黒さんにとっても夢のような時間だったのね+21
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11016. 匿名 2024/05/03(金) 05:05:37
>>10892
「春の夜の夢」
>>4623夜中にこっそりあとがき的なサムシング
⚠️ものすごく長いので興味のない方スルー推奨
大正軸で少しだけでも幸せな時間を過ごしてほしいという想いと、Janne Da Arcの「桜」で書きたいというところから始まったお話。Janne好きな方がいて嬉しかったです。いい曲ですよね🤝
お題をマイルストーンにして少しずつ書き進めていました。お題主さんありがとうございました🙇♀️
書き上がって読み返してたら「また同じような話書いてる!」って自分でもびっくりして、n番煎じで申し訳ないと思いながらも、折角なので過去に書いていたエピソードやセリフをセルフ回収していました。
今回、同担さんや他推しさんの出国ラッシュを見送って「旅行いいなぁ。行きたい!」って思っていたのですが、書いているのは大正軸……海外は無理だ、ということで熱海に行ってきました……が、熱海感ほとんどありませんw(他の方のお話、終わったお話も連載中のお話もどれも楽しく読んでいます)
二人が直接言葉で想いを伝えることはありませんでした。言葉に出してしまうと気持ちの歯止めが効かなくなるという個人的な解釈からです。
以下、引用した内容についてつらつらと…
徒然草の29段は興味がある方には全文読んでほしいぐらい好き。亡くなった人に思いを馳せるのですが悲しくなくて、ひたすら情緒的。
話の核となる部分は新渡戸稲造の「武士道」の影響を受けています。
『武士道は、日本の象徴である桜花にも勝るとも劣らない、日本の土壌に固有の華である』という一文から始まるこの本には、日本人の美学が書かれています。その中でも大和魂について書かれた章には『サクラは自然の赴くままに、いつでもその命を棄てる用意がある』という文章があって鬼殺隊の覚悟に重なったりしました。7話で引用したように「ひと時の夢を見たらあるべきところに戻る」というのがこのお話の大枠です。
設定が分かりにくいかもと思って、始めから「タイムリープお題」とタイトルでネタバレからのスタートでした。
タイトルは「一場春夢」と迷ったのですが、言葉の響きと、話の内容的に漢語より和語かな、と思ってこちらを選択。
「春の夜の夢」って平家物語なんかにも出てきますが、儚さをそういう風に表現する日本語ってエモいなぁ(語彙力迷子)って思います。
作中に出てくる資生堂の香水は大正当時に実際に販売されていたもので「月見草」の花言葉は「打ち明けられない恋。無言の愛情」です。なんだかすごく伊黒さんっぽいなぁと思って、これにしました。
最後は転生エンドもちらっとよぎったのですが、このお話に関しては大正軸で終わりたくてこんな形になりました。設定が設定なので終始暗めのトーンですみません。
一応、転生エンドに添えようかと思っていた和歌があるのでここで供養します。
『見ぬ世まで 思ひのこさぬながめより 昔にかすむ 春のあけぼの』
藤原良経
自己満足の極みのようなお話でしたが、読んでくださった方、プラポチやコメントをくださった方、どうもありがとうございました。+31
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11160. 匿名 2024/05/03(金) 13:16:34
>>10892
お館様の血鬼術の話でこれまで沢山の伏線がブワッと思い出され、また最初から読み直していました。
全てを知って、でもそれを語らないまま覚悟と共に去った伊黒さんはどんな思いだったのでしょう。
それでも真似事と言いながら心が満たされ、二人の間に確かな愛情とか心の交流があった事は伊黒さんにもガル子さんにも大切な思い出となったはずで本当に良かったと思いました。
素敵なお話をありがとうございました。+23
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15210. 匿名 2024/05/10(金) 04:33:22 [通報]
>>10892
🐢感想
伊黒さんの長文「春の夜の夢」今読みました
桜の時期に突然現れた伊黒さんが終始儚くて、ずっと切ない気持ちのまま読み進めました
最愛の人を亡くしてその人が何も理由は語らず戻って来たらどんな気持ちになるんだろう…と考えましたが、この作品の2人は終始静かに2人の時間を楽しんでいて、2人の愛の深さと信頼感を感じる事が出来ました
桜と共にまた去っていた伊黒さんも猫みたいにさりげなくてとても美しかった
じんわりと胸に残るお話をありがとうございます、春の桜の儚さと相まってとても素敵なお話でした🌸+17
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