ガールズちゃんねる
  • 216. 匿名 2020/04/11(土) 18:41:45 

    >>1
    政府が支出のための税を必要としないなら、いったいどうして税を取るのか?
    税金は財源にはならない。税金の主な役割は↓の通り。

    (1)通貨価値の安定化の為
    よくあるMMT批判に、無制限にお金を刷れると言った~というヤツがあるが、MMTは無制限にお金を刷れるなどと言っていない。お金の発行は”インフレに制限される”と言っているのであり、当然、無税国家を行うというならインフレは進行する事になる。そしてインフレとは、モノやサービスの需要と供給の結果で決まるモノで、主流派が主張する、貨幣の信認とやらによって生じるモノでは無い。(だいたい、この貨幣の信認とやらの定義はまるで存在しない。右を見てまた見ると別の定義を主張するような、中身のない言葉である)つまりは、インフレの抑制のために税は必要だという訳である。

    (2)富と所得の分配を累進課税という形で表明する為
    二つ目の税の目的は、所得や富の分配を変えることだ。例えば累進税システムは富裕者の所得を減じ、困窮者の税を最小限にする。格差をゼロにする為に無茶をやる事に反対する人間はいるが、格差は大きければ大きいほど良いとか言う人間は流石にいないだろう。

    (3)様々な企業や経済団体を有利または不利にする公共政策の表明
    第三の目的は、望ましくない行動を阻止することだ。大気や水質の汚染やタバコやアルコール。関税などを通じて輸出品の価格(輸入のコストを上げ国産品の購入を助ける)を上げること。これらはよく「罪悪」税と呼ばれる。喫煙、ギャンプル、贅沢品の購入などの「罪悪」のコストを引き上げることが目的というわけだ。

    (4)高速道路や社会保障といった確実な国益の費用を定義し直接アクセスするため
    第四は、特定の公共サービスのコストを受益者に割り当てるためだ。例えば、高速道路の使用料がその利用者の負担になるようにガソリンに課税するのは一般的なことだ(直接利用料金を取るのとは別のやり方になる)

    (5)税の存在が通貨を規定する為
     お金を得る為に税金を取るのではなく、税金を取るという行為が何がお金かを定義するのである。次に紹介するのは理論上の概念ではなく本当に起こったことだ。1800年代のアフリカで、英国が作物を作るために植民地を作ったとき、英国は現地人から職を募ったが、誰も英国のコインを稼ぐことに興味を示さす者はいなかった。そこで英国はすべての住居に「小屋税」を課し、それは英国の硬貨だけでしか納められないものとしたのだ。すると地域はたちまち「マネタイズ」され、人々は英国の硬貨を必要とすることになり、それを得るためにモノや労働力を売りに出し始めた。こうして英国は彼らを英国硬貨で雇い、作物を育てることができるようになったのだ。小屋税を納められなかった者? 知らんな。

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