好きな歴史のミステリー

[99. 匿名]

カスパー・ハウザーの正体

バイエルンのある町に一人の目の焦点があっていないような少年がフラフラとさ迷うように現れ、その場に倒れ込み 助けようとした人が 彼の着衣の中に一通のメモみたいな紙が入っていたのに気づき、それにはこの少年は１６歳であったことと、よかったら彼に何か仕事を与えてやってほしい等が走り書きされていて、その後の調べで少年は生まれてからこれまでどこの誰かも知らない男たちに狭い部屋に監禁され続けてきたことが判明し、自身は本名もわかっていなかったそうです。彼のこの奇妙な経歴は国中の話題となり、一躍有名人になったものの 一部の人々から無視できない噂が流れはじめる。それは カスパー・ハウザーと名付けられたこの少年の外見が バーデン大公に似ていないか？とのこと。さらに カスパーは バーデン大公と最初の妃との間に生まれた男児であるとまことしやかに噂されはじめた。が、カスパーはある日何者かの手にかけられ とうとうカスパー少年の真実、正体は闇の中に消えてったのだった